久しぶりの更新となりましたが
本日よりかねてよりご連絡を頂いていた"ENSW"の展示会店頭で開催出来ることとなりました。
毎回コレクションの方はお写真で拝見させて頂きとてもこだわりがあり素敵なブランドさんだなと思っていたのですが今シーズン縁あってまずは店頭で実際に皆様にご覧いただける機会を頂けることになりました。
デザイナーの伴野さん貴重な機会を与えてくださり、また大切なお洋服を私たちに預けてくださりありがとうございます。
個人的にはしっかり想いを持っている作り手さんがやっているブランドをこれからANERCAでは展開できたらと考えています、想いを持って仕事している方の作品は必然的に素敵だと思いますし必ず皆さんにも見て感じていただけるモノがあると思います。
今回のENSWの伴野さんから送られてきた今シーズンのテーマを下記に記しておきますのでぜひ一読頂ければと思います。
"DRIFT AND STILLNESS IN MOTION"
-漂流と滞流前に進むことだけが正解のように語られる時代に、あえて流されること、留まることを選ぶ。意志をもってどこかへ向かうのではなく、流れの中に身を置きながら、速度を選び直す状態。
漂流は、選択を手放すことではなく無意識や環境に身を委ねるための能動的な態度。滞流は、停滞ではなく時間が沈殿し感情や思考が層になる瞬間。
このコレクションは、進まないこと決めないこと留まることを弱さではなく余白として肯定する。

今回のコレクションテーマである「漂流と滞流(造語)」を軸に、ルックでは、潮に触れて湿り気を帯びた髪
の質感や、時間の経過によって水分が抜け、少し乾いた肌のニュアンスを重ね合わせました。
また、風に煽られるのではなく、抗わない意思、冒険、非決定といったいくつかのキーワードを手がかりに、衣服そのものが
静かにそこに留まっているような佇まいを意識しています。
流れの中に身を委ねた痕跡と、あえて留まることで生まれる静けさ。
その相反する状態が同時に存在する瞬間を、視覚的に捉えられたらと考えていました。

本コレクションは、漂流と滞流という相反するようでいて連続する二つの状態を起点としている。
常に前進や選択を求められる社会の中で、流れの中に身を置きながらも、どこへ向かうのかを決めない時間。
進まず抗わず、ただそこに留まる身体の在り方を衣服として可視化することを試みた。
漂流とは目的を見失うことではない。
強い意志や明確な方向性を一度手放し、環境や時間、他者の気配に身を委ねるための能動的な態度である。
流れに逆らわず、速度を自ら選ばないという選択。
その状態にある身体は緊張と弛緩を同時に内包し、安定しきらない均衡の上に立っている。
一方で滞流とは、完全な停止や停滞を意味しない。
動きが収束し、時間や感情が沈殿していく過程であり、流れが消えたあとに訪れる静けさのようなものだ。
そこでは出来事は起こらず、結論も導かれない。
ただ、通過してきたものの重なりだけが、わずかな輪郭として残る。
この二つの状態のあいだに生まれるものを、本コレクションでは風紋として形式的に捉えている。
風紋とは、風が吹き抜けた後に砂の表面に残る微細な起伏である。風そのものは見えずすでに止んでいるにもかかわらず、そこには確かに流れが存在した証が刻まれている。
動きと静止、偶然必然、能動と受動。それがこのコレクションの視覚的・構造的なイメージとなっている。
衣服の構造は、完結しすぎないよう設計されている。
シルエットは流動的で、身体からわずかに距離を保ち、着る人の動きや姿勢によって印象が変化する。
たるみや分量の余り、重なりやずれは、装飾的な意味を持たせるのではなく流れが通過した痕跡として配置されている。
線の反復や浅い起伏は、強調されることなく静かなリズムとして全体に滲んでいく。
素材や表情においては、触れたときの柔らかさや光を吸収するマットな質感、乾いていながらもどこか湿度を感じさせる佇まい。
これらは季節や用途を明確に限定するものではなく、着る人の日常や時間に静かに溶け込むことを前提としている。
このコレクションの衣服は、どう着るべきか、どこへ行くべきかを示すこともしない。
それはブランドのコンセプトにも通ずる哲学だ。ただ、流れの中に留まるための余白を差し出す。
漂流と滞流のあいだで揺れる身体に寄り添い、その人自身の速度や状態を否定せずに受け止める存在としての服である。
このコレクションは、何かを主張するための衣服ではなく、状態として存在する衣服を目指している。
流れが過ぎ去ったあとに残る、静かな痕跡のように。
本日よりかねてよりご連絡を頂いていた"ENSW"の展示会店頭で開催出来ることとなりました。
毎回コレクションの方はお写真で拝見させて頂きとてもこだわりがあり素敵なブランドさんだなと思っていたのですが今シーズン縁あってまずは店頭で実際に皆様にご覧いただける機会を頂けることになりました。
デザイナーの伴野さん貴重な機会を与えてくださり、また大切なお洋服を私たちに預けてくださりありがとうございます。
個人的にはしっかり想いを持っている作り手さんがやっているブランドをこれからANERCAでは展開できたらと考えています、想いを持って仕事している方の作品は必然的に素敵だと思いますし必ず皆さんにも見て感じていただけるモノがあると思います。
今回のENSWの伴野さんから送られてきた今シーズンのテーマを下記に記しておきますのでぜひ一読頂ければと思います。
"DRIFT AND STILLNESS IN MOTION"
-漂流と滞流前に進むことだけが正解のように語られる時代に、あえて流されること、留まることを選ぶ。意志をもってどこかへ向かうのではなく、流れの中に身を置きながら、速度を選び直す状態。
漂流は、選択を手放すことではなく無意識や環境に身を委ねるための能動的な態度。滞流は、停滞ではなく時間が沈殿し感情や思考が層になる瞬間。
このコレクションは、進まないこと決めないこと留まることを弱さではなく余白として肯定する。

今回のコレクションテーマである「漂流と滞流(造語)」を軸に、ルックでは、潮に触れて湿り気を帯びた髪
の質感や、時間の経過によって水分が抜け、少し乾いた肌のニュアンスを重ね合わせました。
また、風に煽られるのではなく、抗わない意思、冒険、非決定といったいくつかのキーワードを手がかりに、衣服そのものが
静かにそこに留まっているような佇まいを意識しています。
流れの中に身を委ねた痕跡と、あえて留まることで生まれる静けさ。
その相反する状態が同時に存在する瞬間を、視覚的に捉えられたらと考えていました。

本コレクションは、漂流と滞流という相反するようでいて連続する二つの状態を起点としている。
常に前進や選択を求められる社会の中で、流れの中に身を置きながらも、どこへ向かうのかを決めない時間。
進まず抗わず、ただそこに留まる身体の在り方を衣服として可視化することを試みた。
漂流とは目的を見失うことではない。
強い意志や明確な方向性を一度手放し、環境や時間、他者の気配に身を委ねるための能動的な態度である。
流れに逆らわず、速度を自ら選ばないという選択。
その状態にある身体は緊張と弛緩を同時に内包し、安定しきらない均衡の上に立っている。
一方で滞流とは、完全な停止や停滞を意味しない。
動きが収束し、時間や感情が沈殿していく過程であり、流れが消えたあとに訪れる静けさのようなものだ。
そこでは出来事は起こらず、結論も導かれない。
ただ、通過してきたものの重なりだけが、わずかな輪郭として残る。
この二つの状態のあいだに生まれるものを、本コレクションでは風紋として形式的に捉えている。
風紋とは、風が吹き抜けた後に砂の表面に残る微細な起伏である。風そのものは見えずすでに止んでいるにもかかわらず、そこには確かに流れが存在した証が刻まれている。
動きと静止、偶然必然、能動と受動。それがこのコレクションの視覚的・構造的なイメージとなっている。
衣服の構造は、完結しすぎないよう設計されている。
シルエットは流動的で、身体からわずかに距離を保ち、着る人の動きや姿勢によって印象が変化する。
たるみや分量の余り、重なりやずれは、装飾的な意味を持たせるのではなく流れが通過した痕跡として配置されている。
線の反復や浅い起伏は、強調されることなく静かなリズムとして全体に滲んでいく。
素材や表情においては、触れたときの柔らかさや光を吸収するマットな質感、乾いていながらもどこか湿度を感じさせる佇まい。
これらは季節や用途を明確に限定するものではなく、着る人の日常や時間に静かに溶け込むことを前提としている。
このコレクションの衣服は、どう着るべきか、どこへ行くべきかを示すこともしない。
それはブランドのコンセプトにも通ずる哲学だ。ただ、流れの中に留まるための余白を差し出す。
漂流と滞流のあいだで揺れる身体に寄り添い、その人自身の速度や状態を否定せずに受け止める存在としての服である。
このコレクションは、何かを主張するための衣服ではなく、状態として存在する衣服を目指している。
流れが過ぎ去ったあとに残る、静かな痕跡のように。